コロナ苦でも株価上昇！何で？
2021年03月23日
このコロナ禍で日本の経済損失は対GDP比の6.1％
30兆円以上にのぼると言われています。
世界では1000兆円以上とも・・・
沖縄県でも6482億円、県内総生産の14％から15％の損失だと言われています。
だれが何と言っても経済危機のはずなのに・・・
株価はバブル後最高値の2万7千円を突破しております。（1月現在）
ニューヨークダウは3万ドルを超えてBITコインも320万になっていて
マーケットは好景気どころかバブル状態。
日経平均株価が景気の指標と言われていますが
どうも肌感覚と違いますね
その辺をちょっと考えてみましょう。
今、景気良いですか？と聞いて
「最高です！」
と答える人はなかなかいないと思います。
実体経済は苦しいというのが大方の実感だと思います。
ただ株や仮想通貨でほくほくと言う人もいるかもしれません。
なぜそんなことが起こっているかと言うと、
政府がお金をつぎ込んで経済をまわし続けているからと言えます。
でもこうなると株価が景気を表しているというのは
正確じゃないかもしれません。
実体経済と株価は、思った以上に連動していないことに気が付きます。
よく考えたら、株価は「“個々の企業”の事業内容」
への期待や評価といったいわば気分や心理で上下するものであり
GDPや経済成長率みたいな「“日本全体”を見通す指標」の良しあしと
必ずしもリンクするものではありません。
物流やオンライン系企業など、コロナ不況下だからこそ輝いた業種もあります。
日経平均の平均とはボリュームゾーンとは違っているからです。
平均年収400万ときくと多くの人が400万円もらっているんだな
と考えてしまいますが極端な話年収600万の人と年収200万の人
平均をとると400万になりますね？
４００万の人居ないのに平均は４００万という事になってしまう。
同様に日経平均株価は、日本の優良企業225社の株価から形成されますが
ユニクロやソフトバンクなど上位10社の株価だけで、構成寄与度が36％にも達しています。
これは言い換えると、
「日本の景気がどうであれ、ユニクロとソフトバンクさえもうかっていれば、
日経平均株価は上がっていきやすい」ということです。
つまり今の株高を牽引しているのは、日本全体の底力などではなく
ごくひと握りのスーパー企業にだけかもしれないというこす。
日本の企業総数は360万社以上あり、その36％といえば約129万社ですが、
たとえ日経平均の36％が堅調でも、
それは決して129万社がめちゃくちゃもうかっているという意味ではありません
さらに株価は、政策的な理由から、皮肉にも「不況時に上がりやすい」
という側面を持っています。金融・財政緩和が行われるからです。
日本銀行などの金融当局は、不況時、
特に今回の新型コロナウイルス禍のような先の読めない不況時には
大胆な金融緩和を実行して市場の資金量を増やし、不測の事態に備えます。
具体例として個人には特別定額給付金、企業には持続化給付金を支給するなど、
財政緩和を実行しました。
その結果、市中に資金があふれ返り、
余剰資金が株式市場に流入し、株高が発生するというわけです。
さらには日銀だけでなくコロナ禍に対処するために
世界中の中央銀行が大量にお金をばらまいています。
例えばFRB（米連邦準備制度理事会）はドル建て債務の債務不履行を防ぐために
米国債を担保にしたドル貸付を世界中の中央銀行を対象に
ガンガンお金を融通しています。
さらにリーマンショックの時とは違い、
今回のコロナ禍は「第2波」「第3波」と波を打つように継続しています。
その都度、欧米の金融当局はさらなる金融緩和に踏み込み、
FRBが供給した大量のドルが向かっているのが世界の株式市場である。
という構図になっています。
株価は経済指標と言うよりもマネーゲームの結果と言った方が良いかもしれません。
実体経済と株価がかけ離れた結果はじけたバブルが思い出されます。
今市場にはお金が出回っていますが肝心な財やサービスの供給が出来てるとは言えない
そろそろバブル崩壊を警戒すべきかもしれません。
予想するのは難しいですがこの状況で株や仮想通貨が上がっているから買っておこう！
と思ったとたんに暴落すると言いう危険と隣り合わせの状況に見えます。
投資するのは慎重に行った方が良さそうです。
まとめ
今回の株高で日経平均株価は実体経済の指標としては
必ずしも適しているとは言えない
実体経済の供給能力を超えて膨らんだ株価は
暴落の危険性があるということを認識してください。
ＦＰコンサルタント不動産（株）/トキオ行政書士事務所
沖縄市照屋2-22-30 コーポ上原１０２号
電話098-923-4330 ＦＡＸ098-923-4331
メール info@fpcf.jp
ＦＰコンサルタント不動産（株）ホームページ
http://fpcf.jp/
過去の放送動画
https://www.youtube.com/channel/UC6os0vvjIiPvtMqwOv6L5RQ/videos
民泊や不動産 相続の法律とお金の知識をメルマガで定期配信しております。
興味をもたれた方は下のフォームからメルマガ登録できます。
ぜひ登録のほうもよろしくお願いします。
画像一覧 
