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[渋沢栄一、論語と算盤」

2021年02月09日



皆さんは渋沢栄一さんをご存知ですか?

そう新一万円札の肖像になる方です。

そして21年のNHK大河ドラマの主人公でもあります。

この渋沢栄一さんは日本の資本主義の父と呼ばれている大人物

ですが若いころは結構無茶苦茶な人だったようです。

そんな渋沢さんが書いた著書「論語と算盤」は

ピータードラッガーも絶賛し

今でも銀行家や経営者のバイブルとされ愛読されています。


そんな渋沢さんどんな人だったのか見て行きたいと思います。

渋沢さんは幕末の時代に武蔵国血洗島の豪農の息子として生まれました。

現在の埼玉県深谷市血洗島というところらしいのですが凄い地名ですよね

地名の由来は赤城山の山霊大ムカデと日光の山霊大蛇が戦って

腕をもがれた大ムカデがこの地で傷口を洗ったという伝説があるそうです。

こういう不吉な字のあてられた地名には

災害に由来しているようで川の氾濫が多いことでも知られているようです。


実家は農業、養蚕、藍玉などの事業を手掛ける実業家の家系で

かなりお金持ちだったようです


こどものころから古典などの勉強もよくしていたようですが

17歳のころには当時の実業家は身分が低かったため

「武士になりたい」

と当時江戸の三大道場といわれた

北辰一刀流の千葉道場で剣を学んだようです。

この道場はあの有名な

坂本竜馬も修行した道場です。


そのうち尊王攘夷の思想に感化されてとんでもない計画を思いつきます。

それが「高崎城乗っ取り計画」高崎城というお城を乗っ取って武器を奪い

横浜を焼き払って、手あたり次第外国人を襲う

というとても後年偉人になるとは思えない計画

同じ尊王攘夷の志士からも無茶だと止められ

また自身でもシミュレーションしたが

成功の見込みがないと断念


このように江戸幕府と敵対していた渋沢ですが

不思議なことに幕府の後の将軍

徳川慶喜の家来になります。

これが渋沢の転機になりました幕府から

パリ万博を視察してくるよう命じられフランスに渡ります。

渋沢はそこで「欧米の強さは商工業の発達にある」

と気づき日本の商工業を発達させたいと強く思うようになりました。

そして幕府の崩壊後実業家に転身し日本ではじめての

銀行兼商社「商法会所」を作りました。


日本で初めての会社組織を作った渋沢は

その見識をかわれ大蔵省に入り官僚となります。


大蔵省に入った渋沢は持ち前の事務能力の高さと体力を活かして

租税制度の改正、貨幣制度改革、立会略則(会社の起業規則)の制定など

多くの仕事を行っていきましたが

当時の権力者大久保利通と対立したり

薩長派閥が幅を利かせていることが嫌になり

大蔵省をやめて再び実業家になります。

そして鬼のように会社を作っていきます


まず初めに

第一国立銀行現在のみずほ銀行

抄紙会社(現在の王子製紙)

東京海上保険会社(現在の東京海上火災)

東京電灯会社(現在の東京電力)

帝国ホテル

札幌麦酒会社(現在のサッポロビール)、ほか約500社

有名企業がたくさんあります

また会社だけではなく

東京商法会議者(現在の日本商工会議所)

東京株式取引所(現在の東京証券取引所)

商法講習所(現在の一橋大学)

早稲田大学、同志社大学、日本女子大学などの私立大学

東京慈恵会、日本赤十字社、聖路加国際病院などの病院


などなど600もの教育・社会事業に関わっていたと言われています。

ちなみにBANKを銀行と訳したのは渋沢さんです。

渋沢の日本の経済界や社会・教育へでかすぎる功績から

「日本資本主義の父」

と呼ばれているのです。

受賞は逃したようですが二度もノーベル平和賞の候補に挙がったようです。

そんな渋沢が書いた本「論語と算盤」は当時の社会に大きなインパクトを与えました。

論語と算盤を一言でいうと

人間は「論語で人格を磨くこと」 と

「資本主義で利益を追求すること」 の両立が大切です。

と説いた渋沢栄一の教育論


渋沢栄一は、論語から人格形成を学び、資本主義の利益主義一辺倒にならず

バランスをとることが大切であると、この本で語っています。


ここで「論語」とは、人間性、人格の磨き方、リーダーとしての「あり方」

人との付き合い方を学ぶものだとしています。

そして「算盤」とは、科学技術を学び、会社で仕事をして

価値を生み出し、国を豊かにすることだ、としています。


渋沢栄一が幼い頃、幕末の時代は、武士が農家や商家の借金を踏み倒したり

きちんと返せなかったりと、経済が回りきっていない時代でした。

武士は食わねど高楊枝、バランスで言うと、

「論語100の算盤0」という状態です。

この状態ではいくら人格を磨いてもきちんと経済が回らず。

社会が豊かにならないことを、渋沢栄一は学びます。

そして明治維新後、渋沢栄一をはじめ幕末を生き抜いた

「論語を学んだ人間」が、さらに西洋の科学技術と資本主義を学び、

「論語50の算盤50」というバランスを実現して

明治初期の近代日本の土台を形成します。

ですが明治後期になると、子供の頃に論語を学ばず

西洋の科学技術のみを学び

資本主義のお金儲けばかりを優先する人間

が出てくるようになりました。

「論語0の算盤100」の状態です。

そんな状態を憂いて、

「論語による人格形成」と「資本主義の利益追求」のバランスを再度取り直そう

そう語ったのが、大正5年に発行されたこの「論語と算盤」だったのです。

論語は昔から読み継がれてきている本で

日本人の道徳の形成に大きな影響を与えています。


そんな論語のエピソードや事例を示しながら

いかに豊かに生きるかを説いています。
名言から内容を拾っていきましょう。

「論語と算盤は両立する」

豊かでないと道徳を大切にできないし、

人から分捕ってやろうとしか思っていない商人は

いずれ見放される。

両立させることが大切


事業を発展させたいという欲望は、道理によって制御したい

欲望と道理のバランスが大切だと言っています。

道徳に反した欲望は、他人の物をすべて奪うまで尽きることがありません。

個人の富はすなわち国家の富である

「社会に多くの利益を与えるものでなければ、

正しくまともな事業とはいえない」

というものでした。社会に多くの利益を与える事業に取り組んだ結果として、

個人に富が集まるのであれば、それはすなわち一人だけのものではなく、

国家全体の利益であるという考えを持っていました。

人を選ぶとき、家族を大切にしている人は間違いない

人を選ぶとき、家族を大切にしている人は間違いない。

仁者に敵なし。

私は人を使うときには、

知恵の多い人より人情に厚い人を選んで採用している。

天命を楽しんで生きることが、処世上の第一要件である

夢なき者は理想なし

理想なき者は信念なし

信念なき者は計画なし

計画なき者は実行なし

実行なき者は成果なし

成果なき者は幸福なし

ゆえに幸福を求むる者は夢なかるべからず。

一人ひとりに天の使命があり、

その天命を楽しんで生きることが、

処世上の第一要件である。

正しい道を進んで行こうとすれば、争いを避けることはできない。

絶対に争いを避けて世の中を渡ろうとすれば

善が悪に勝たれるようなことになり、

正義が行われぬようになってしまう。 

渋沢栄一氏の言葉にはBUSHIDOの精神が息づいているのを感じます。

[渋沢栄一、論語と算盤」

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Posted by FPCF at 20:05│Comments(0)ビジネス教養ライフスタイル経済
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